国から伝統的工芸品の指定を受け、450年余りの歴史を持つ「越後与板打刃物」。鍛冶職人に弟子入りした2人が、修行を終え後継者として独り立ちします。
市は伝統工芸の後継者育成につなげるため、修行に必要な費用を補助しています。
神奈川県出身の島田拓也さんは、中野鉋製作所で8年間、北海道出身の似鳥透(にたどりとおる)さんは水野鉋製作所で5年間、与板地域に住みながら修行を積んできました。
独り立ちにあたり、2人は自身が作った製品を持参し磯田市長を訪問。島田さんは「あっという間の8年で覚えることがたくさんあった。良い刃物作りのために今後も努力し、与板の大工道具に興味を持ってもらえるよう発信にも力を入れたい」。似鳥さんは「手作業で完結できることがこの仕事の魅力。文化を守り、需要があるものを作れる職人を目指します」と今後の意気込みを語りました。磯田市長は「後継者ができたことをうれしく思う。2人に弟子ができるような末永い技術の継承を、市も後押ししていきたい」と伝えました。
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