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トップ > ようこそ市長室へ > 市長メッセージ > 平成30年度市政執行方針

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平成30年度市政執行方針

最終更新日 2018年3月6日

このページは、市長の平成30年度市政方針演説を掲載したものです。



本日、平成30年度当初予算及び関係議案を提出するにあたり、新年度における市政執行の基本方針について所信を申し上げます。

今年は、長岡開府から400年、戊辰戦争から150年の節目を迎えています。長岡の歴史は、二度の戦災や幾多の自然災害、そして社会体制や生活様式の大きな変化を、市民が力強く乗り越えてきた歴史でありました。
そして現在、世界はかつて経験したことのない大きな変化の波の中にあります。日本においても、急速な人口減少・少子高齢化、地域を守り産業を興す担い手の不足といった難しい課題に直面する一方で、人工知能など従来の常識をくつがえすような新技術が、我々の想像を超えて加速度的に普及しつつあります。
私は、米百俵の精神が息づく長岡として、この大きな変化をむしろチャンスととらえ、次の100年を創り出す人材と産業を育成するとともに、将来のための投資を積極的に行ってまいります。そして地域の課題を新しい技術や考え方により解決し、市民の暮らしの安心と活力あるまちの実現に向けて、力強く踏み出す決意です。

これらを基本的な認識とした、政策に対する姿勢を申し上げます。
まず第一に、人材育成と未来への投資を柱とした「新しい米百俵」に全力で取り組みます。
価値観が大きく変化する時代にあって、子どもたちの学ぶ意欲に応え、新しい知識を習得し、能力を伸ばすための環境を整えます。そして3大学1高専をはじめとした知の集積と若者の力によって、起業・創業の促進と産業の活性化を実現し、希望を持って働ける場の創出につなげます。
また、短期的にも長期的にも高い投資効果が見込める都市インフラの整備を戦略的に進めるとともに、まちづくりや行政のあらゆる分野においてイノベーションが促進され、市民が先進的な技術やサービスの恩恵を受けることができるよう、未来につながる投資を果敢に行ってまいります。

第二に重視した点は、市民に寄り添い現場の声に耳を傾けながら、子どもの貧困や自殺問題、人口減少による地域活力の低下といった、市民が直面している課題に向き合うことです。
そして、子育て環境のさらなる充実や障害者の就労促進など、市民の皆様がいきいきとした生活を送るための施策を展開するとともに、防災・災害対策や生活の基盤となる地域経済の下支えにより、だれもが安心して暮らせるまちづくりを着実に進めます。

第三として、長岡市の政策の基本である、がんばる市民と地域の支援をしっかりと進めます。
地域と長岡全体がさらに元気なまちとなるよう、市民活動団体や地域コミュニティ、若者や地域おこし協力隊など、まちづくりに関わる多様な主体の志をしっかりと受け止め、充実した活動を行うための環境を整備します。
そして、交流人口の拡大を目指して、多種多様な地域資源を活かし、2020東京オリンピック・パラリンピックなども視野に入れた長岡の魅力発信を戦略的に展開するとともに、観光の基盤やコンテンツの充実を図ります。

戊辰戦争後の長岡は、人材育成に努め、新しい商工業を振興することによってまちを立て直しました。まさに大きな変化の時代をイノベーションで切り開き、今日の長岡の礎を築いたと言えるのではないでしょうか。
歴史と誇りを再確認し、予測できない大きな変化に対応しながら、長岡市総合計画と「長岡リジュベネーション」に基づき、積極的に施策を推進したいと考えます。誰もが安心していきいきとした暮らしができるまち長岡を、議員の皆様そして市民の皆様とともに築こうではありませんか。

予算編成方針と重点施策

平成30年度当初予算案は、今ほど申し上げました市政執行の基本姿勢に基づき、編成いたしました。
新年度の財政見通しは、基幹収入である市税は、固定資産税の評価替等による減収、また地方交付税も普通交付税の合併算定替の段階的縮減により、減額となる見込みであります。
このため、国・県支出金や交付税措置のある有利な起債など、特定財源を可能な限り取り込んで歳入の確保を図るとともに、一般行政経費の一層の削減に努め、それでもなお不足する財源については、財政調整基金を22億5千万円、減債基金を8億円取り崩して対応いたしました。
そのうえで、平成30年度当初予算案は、「新しい米百俵」~人材育成と未来への投資~をはじめとする4つの柱に基づき、各種の施策と事業を行ってまいります。

以下、柱に沿って、重点施策を申し上げます。

■第1の柱 「新しい米百俵」~人材育成と未来への投資~
イノベーション推進本部を設置して全庁的な取り組みを進めるとともに、産業イノベーションと、3大学1高専との連携による「人づくり・産業振興」(NaDeC(ナデック)構想)を推進します。大手通坂之上町地区市街地再開発事業(仮称)により建設する「米百俵プレイス(仮称)」に「人づくり・学び・交流エリア」を整備するほか、子どもや若者から大人までを対象とするプログラミング教育の実施や、起業・創業の支援、長岡版スマートアグリの取り組みにより、さまざまな分野で長岡版イノベーションを進めます。
また、長岡北スマート流通産業団地(仮称)の整備や企業の事業承継の支援、障害者の雇用の促進などにより、産業振興と働く場の創出を進めるとともに、平成31年4月に予定されている長岡崇徳大学(仮称)の開学の支援や、中学校への部活動指導員の配置、小・中学校図書館への学校司書の配置により、人材を育成し教育環境を整備します。
さらに、大積スマートインターチェンジ(仮称)の整備に向けた調査検討や、「ながおか花火館(仮称)」、摂田屋地区情報発信拠点の整備など、将来に向けて新たな価値を創造する都市インフラの整備を進めます。
長岡開府400年記念事業については、記念式典を開催するほか、市民企画事業の支援と各種の関連事業を実施します。

■第2の柱 誰もが安心して暮らせるまちづくり
子どもの貧困に関する情報収集や支援のコーディネートを行う専門職員を配置し、対策を強化します。また、保育を補助する職員の配置を支援するとともに、病児・病後児保育施設や産前産後サポート「ままリラ」、「ままナビ」を増設し、子育て環境をさらに充実します。
そのほか、障害者の就労の促進や、自殺対策の強化、骨髄等移植ドナーへの支援、「はつらつ広場」の増設などにより、健康・福祉・共生社会をきめ細かく推進します。
また、冬季の歩道・車道の安全確保を図り、防災・災害対策を推進するとともに、包括的な道路維持管理の民間委託や、地域に寄り添い活動する集落支援員の増員など、中山間地域と支所地域の生活の安心を確保します。
さらに、生活に密着した地域インフラの整備や、住宅・空き家のリフォーム費用の助成により、身近な住環境を整備し、地域経済を下支えします。

■第3の柱 がんばる市民と地域の支援
寺泊地域と栃尾地域にコミュニティセンターを開設するほか、市民活動団体や「ながおか・若者・しごと機構」への支援により、若者の活躍と、がんばる市民の活動を応援します。
また、地域おこし協力隊員の増員と地域の宝の磨き上げや、栃尾地域の公共施設再編と交流拠点施設の整備着手、地域ブランド力の強化・発信への支援により、地域の活力を創造します。
さらに、オーストラリア競泳チームの合宿の受け入れと市民交流、2020東京オリンピックを目指す長岡のトップアスリートの活動支援や障害者スポーツを推進し、スポーツによるまちづくりを進めます。

■第4の柱 長岡の魅力発信と交流人口の拡大
「発酵・醸造のまち長岡」、長岡産「食材」、ながおか米、錦鯉などの地域資源の効果的なPRや、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けたプロモーションなどを行い、シティプロモーションを戦略的に展開します。
また、フォートワース市等との姉妹都市交流の支援や、インバウンド観光の推進に向けた観光通訳ボランティアガイドの育成などにより、交流機会を拡大します。
さらに、夏季のにぎわいづくりに向けた古志高原スキー場の整備や、寺泊赤泊航路の運航と社会実験への支援により、交流基盤を整備します。

以上申し上げた施策を含む平成30年度の当初予算の規模は、一般会計が1,386億6,900万円となりました。
また、特別会計と企業会計の合計は839億730万円、総予算額は2,225億7,630万円であります。

以上、平成30年度の市政執行にあたっての私の所信と当初予算の重点施策を申し上げました。
議員各位の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

このページの担当

財政課
TEL:0258-39-2209  FAX:0258-31-1608
メール:zaisei@city.nagaoka.lg.jp

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