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トップ > 市政 > 地域委員会 > 栃尾地域委員会 > 平成20年度第3回 栃尾地域委員会会議録

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平成20年度第3回 栃尾地域委員会会議録

最終更新日 2008年7月29日

会議名 第3回 栃尾地域委員会
開催日時 平成20年7月9日(水) 午後1:30~3:40
開催場所 栃尾支所 4階 研修室
出席者名 【委員】
委員長  青柳 孝三
委員    保科 熊雄
 〃    馬場 善之
 〃    西片  實
 〃    羽賀 淳子
 〃    岸  弘道
 〃    藤井 祥子
 〃    多田 光輝
 〃    北村  公
 〃    林  忠正
 〃    藤田 俊江
【長岡市】
馬場参与、地域振興戦略部 金子地域振興戦略部長、吉田特命主幹
佐藤総括主査、福祉保健部 羽賀福祉保健部長、福祉総務課 佐藤課長、
長谷川企画係長、長谷川支所長、栃尾支所課長等 7名
【事務局】
地域振興課 小林課長、関根課長補佐、武士俣振興係長、
振興係職員 3名
【傍聴人等】 
傍聴人 12名、報道機関 3名
欠席者名 【委員】星野 正子  大塚 陽一   稲田 育彦
議題 (1)栃尾地域のまちづくりについて
審議結果の概要 (1)議題
○栃尾地域のまちづくりについて
 ・越後とちお温泉について
(2)その他
○国道351の臭いについて
会議資料 第3回地域委員会次第(PDF 20KB)
越後とちお温泉について(PDF 40KB)

審議の内容

1.開会
2.あいさつ
長谷川支所長 【長谷川支所長あいさつ】
金子地域振興戦略部長 【金子地域振興戦略部長あいさつ】
3.議題
  (1) 栃尾地域のまちづくりについてについて
羽賀福祉保健部長  温泉利用施設について、これまでの経緯と状況を「越後とちお温泉について」の資料に沿って説明します。
 これまでの経緯については、平成17年6月に旧栃尾市議会における温泉掘削経費の議決を受け、同年9月に掘削工事に着手し、温泉の湧出の確認をした。温泉は温度が53.1℃、湧出量が毎分193リットル、泉質はナトリウム塩化物泉高張性弱アルカリ性高温泉というもので、温度が高く、成分のよい温泉が湧出している。
 その後、栃尾地域の皆さんの健康、観光、雇用、地域の活性化のために温泉を利用したいということから、平成18年1月の市町村合併を経ながら、新市として整備の検討をはじめた。平成18年10月には整備計画の作成業務委託に着手をした。また、同年12月に業務委託に平行して、公募委員2名を含む8名で構成する温泉利用施設整備計画検討委員会を設置した。この委員会では平成19年3月までに計4回開催し、検討している。
 その検討の結果は、資料の真ん中太線で囲んだ内容の方針が決定された。一つには誰もが使える日帰り入浴を民設民営により行い、平成19年度に事業者を公募する。それからもう一つは、場所を道の駅周辺の市有地とする。ここでいう市有地というのは土地開発基金で先行取得した土地であり、すぐに使えるというものではない。使用にあたっては、取得するための予算化が必要になる。
 決定いただいた方針、民設民営での公募、道の駅周辺での建設というコンセプトを基本に建設に向けて準備に入った。コンサルタントなどの専門家との意見交換や検討の中で、収支に係る経営の困難性、あるいはパイプライン敷設に伴う衛生管理・維持管理など、いくつかの問題点が明らかになってきた。加えてこれらの問題点を解決するにはハードルが高いという認識をする結果となった。
 (1)日帰り入浴施設として、他の入浴施設と異なる特色を打ち出すためには多額な初期投資が必要となる。利用者の推計や収支を試算した結果、民設民営により独立採算は成り立たないのではないか。
 (2)源泉地から道の駅周辺の土地には1.5kmのパイプラインの敷設が必要になり、レジオネラ菌対策や維持管理の問題がでてくる。
 (3)温泉パイプラインが国道を縦断することに県の許可が下りない。 結果として、これらの問題から当初予定をしていた民設民営、それから道の駅周辺での建設については検討はしたが、残念ながら断念をしなければならない。地域委員の皆様から温泉の活用案について、改めて再検討をお願いしたい。皆様の思い、地域の思いをぜひ聞かせていただきたいので、忌憚のないご意見を頂戴したいと考えている。
北村委員  民設民営は断念せざるを得ないということだったが、今までの経過については分からない部分がある。民設民営を検討した委員会の内容が我々の地域委員会の中で説明されていないので、「いい意見はありませんか。」と言われてもなかなか出てこない。温泉は旧栃尾市からの悲願であり、ぜひつくっていただきたい。栃尾地域の交流人口拡大、これから地域が生き残っていくための産業振興や観光振興のことを考えると道の駅周辺に温泉施設がいると個人的には考えている。
羽賀福祉保健部長  決して温泉を活用しないということではない。大変質のいい温泉が出ているので、これを活用していきたい。ただ、道の駅周辺や民設民営については、先ほど説明した理由から断念しなくてはならない厳しい状況である。
北村委員  公設公営でやっていただければ一番よい。
藤井委員  今までの説明を聞いて、だいたいの内容は納得した。私個人の意見としては、今温泉が出ている近くで栃尾にふさわしいものができればよいと思う。無理のない程度でよい。
藤田委員  平成19年12月に事業者の募集はかけなかったのか。
羽賀福祉保健部長  公募はしなかった。先ほど説明した問題が出てきたので、その辺の検討が必要であった。問題がクリアできていなかったので、いったん公募を延期した。
藤田委員  民設民営は白紙ということか。
羽賀福祉保健部長  はい。検討委員会で検討いただいた民設民営での公募、道の駅周辺での建設は断念をせざるを得ない。できれば民設で手を挙げていただければ一番よいと考えている。先ほど公設公営という話もあったが、ご意見の一つとして拝聴したいと思っている。
藤田委員  基本のかたちができていれば、それに対して意見を言えるだろうが、今の段階では「本当につくってください。」とお願いするしかない。
金子地域振興戦略部長  民設民営や公設公営というのはつくり方の手段の方法である。「誰もが使える日帰り入浴施設というものが欲しい。」ということで、それを実現するための手段として出てきたのが民設民営である。今回、皆様方からご意見をいただきたいのは「温泉をどういうふうに使いたいのか。」という思いについてである。利用方法が見えてきて、「それを実現するには民設民営がいいのか、公設公営がいいのか。」というのは次の話になると思う。
馬場委員  何か案のようなものはないのか。どの程度のものならよいのだろうか。いずみ苑の施設を利用するなど、あの一帯で栃尾らしい温泉施設をつくれないだろうか。今まで「温泉ができる。」と言いながら待たせておいて、この場になって「できません。」ということでは地域の皆さんが心配するだろう。
金子地域振興戦略部長  「栃尾らしい」というものがどういうことなのか意見していただきたい。守門岳に来た人が、温泉に入っていくことが栃尾らしいのか。栃尾地域に住んでいる人が気軽に行けることが栃尾らしいのか。それとも建物の大きさについて言っているのか。それらを聞かせいただいて、「それならこういう方法があるのではないか。」という次のステップで議論させてもらいたい。
羽賀福祉保健部長  温泉を全く利用しないということではない。いい温泉なので、できる限り活用していきたい。栃尾らしい施設というのも選択の一つであり、その辺のご意見もいただきたい。民設民営、公設公営という手段についてのご意見より、皆さんの思いについてご意見をいただきたい。
保科委員  一番大事なのは温泉を道の駅に入れることだ。老人の福祉と健康が第一だが、守門や大平山など里山に寄った帰りに入ってもらうなどを要望したい。道の駅までの1.5kmのパイプラインの間でレジオネラ菌が果たして発生するのか。他所の県でもこれくらいの長さを流しているところはあると思う。それと国道を横切る許可がおりないというのは、本当にできないのか、それとも要望すれば許可がおりるのか。道の駅は名前も知られているし、駐車場も広くあるので道の駅に要望したい。
羽賀福祉保健部長  レジオネラ菌については45℃以上であれば死滅すると聞いていたので、「栃尾の源泉は53℃あるからパイプラインを通しても大丈夫ではないか。」と思っていた。しかし、保健所に伺ったところ「60℃以上でないと菌そのものが死滅しない。」ということだった。仮にパイプラインを通して流すとなると源泉は53℃なので、いったん60℃まで上げてから流さないとレジオネラ菌は死滅しない。パイプラインの中では常にお湯が流れているわけではないので、止めたときに滞留したお湯に菌が増殖するということもある。衛生管理の問題でハードルが高い。維持管理の面でもいろいろ含めて大変な経費と労力が必要になってくる。
 国道の横断については、民設民営というコンセプトの中で準備をはじめていたので、国道の許可については「民間での敷設については困難性がある。」ということだった。
馬場委員  資料の中に「方針決定」という枠があるが、これについては変更できないのか。市有地でなければならないのか。しも下に下げるよりもかみ上に上げれば空いている田んぼがたくさんあるし、休耕地の提供者がたくさんあるだろう。
金子地域振興戦略部長  ここでいう方針決定というのは平成19年3月に検討委員会から出してもらった結論だが、これではじめたところうまくいかなかった。市有地があるからそれを使うということではない。検討委員会の方針としては「だれもが使える日帰りの施設を民設民営でつくり、その業者は公募して、道の駅の近くにつくる。」という話だったので、「道の駅の近くにつくるなら市有地があるからそこにつくろう。」ということになった。
西片委員  10月の時点では「21年度中に着工する。」というところまでいっていたのに、今日は「駄目です。」という説明のようだ。これでは市民感情がおさまらないだろう。次の方法やこうすればできるという説明が何もない。栃尾には娯楽施設がないので「温泉施設をつくれば活性化するだろう。」と栃尾の地域住民は期待していた。1.5kmもパイプラインを引くというのは民設民営では無理な話だろう。ただ「断念しろ。」と言われても予算でいくらかかるのかなど、具体的に説明してもらわないと地域住民から「地域委員会は何をしているんだ。」と言われてしまう。具体的な方法や説明を用意してもらいたい。
馬場参与  今までの経過とそれに基づいて調査をした結果、採算の問題、レジオネラ菌の問題、国道の縦断は県の許可がおりないという懸案が出てきたので、民設民営と検討していたことについては白紙に戻すということだ。だから温泉をつくるためにどうしたらよいのか皆様方の意見を聞かせて欲しい。「つくってもらうためにこうして欲しい。」という意見をいただいて、その後に事務当局が詰めていく問題だろう。つくるためにどうしていくかという前向きな話であり、つくらないということではない。
羽賀福祉保健部長  断念というのは当初の予定の基本方針である。「民設民営の公募・道の駅周辺での建設」を断念せざるを得ないということだ。温泉まで断念したわけではないことをご理解していただきたい。
西片委員  多少誤解をしていた。しかし民営に丸投げするというのは酷な話だと思う。どうしたらできるのかは私も考えてみなければ分からないが、できるかたちで進めていくことが一番いいと思う。他の施設なども参考にして、「こういうかたちならできる。」という具体案を逆に聞かせていただきたい。私どもは県の問題など行政的なことは分からないので、ぜひ教えていただきたい。
~休憩~
青柳委員長  先ほどお話があったように、再検討ということをご理解いただいて再度協議していただきたい。
金子地域振興戦略部長  確かに温泉の掘削は合併する前の馬場参与が市長のときに掘られている。その後、「それをどういうふうにつくって、どう運営していくか。」は新しい長岡市の中で検討することになった。長岡市は「民間でできるものは、民間でしてもらおう。」という基本的な姿勢がある。日帰りの入浴施設について長岡市ではノウハウを持っていない。外から大勢の人に来てもらうということになれば、「民間からやってもらうのが基本だろう。」という話が出ている。トンネルの抜けたところに麻生の湯というものがある。民間の方が民間の資本でつくり、民間で運営をしている。
 「観光目的の日帰りの入浴施設であれば民間だろう。」ということで検討委員会ではこのような方針案を出したが、欲張ったことをやろうとしてもなかなかできないということになってしまった。せっかく出た温泉をどうやって利用したいか意見をいただきたい。「栃尾地域の住民が使えればよい。」という意見もあると思うし、活性化というキーワードで「外の人をいっぱい呼びたい。」という意見もあると思う。それによって考え方も変わってくるので、「どう利用すれば温泉源が活きてくるのか。」という思いをお話いただきたい。決して温泉を断念したわけではない。
羽賀福祉保健部長  厳しいご意見をいただいたように、大変時間が経過してしまったことについてはお詫びをしなければならないと思っている。栃尾の住民が活用できる憩いの場とするというお話もあるので、貴重なご意見として受けとめたい。そういうご意見などをいただきたいと思っているので、よろしくお願いします。
岸委員  栃尾の考え方を聞かせて欲しいということだが、日帰りの温泉が欲しいということと、道の駅周辺に欲しいという2点である。これに関しては温泉利用施設整備計画検討委員会の中で何回も検討を重ねて方針を練り上げたと思うので、それを全くの白紙にしてしまうというのは委員の方たちに失礼になるのではないか。
 民設民営については昨年の11月を締め切りにして公募をかけると伺っていたが、その辺も「こういう事情で公募をすることができなかった。」という過程の報告がない。道の駅に施設をつくり、道路を縦断できないのであれば沸かしてタンクで運んでもよいだろう。細かいことはいくらでも検討できるが、大筋は今まで検討してきたものを無にしないで進めていただきたい。
羽賀福祉保健部長  1点目の「検討委員への説明はどうなっているのか。」ということについては、この地域委員会と平行して検討委員の皆さん方にも「当初出していただいた基本方針は断念せざるを得ない。」と詳細を説明していて、その辺は概ね了解していただいている。「唐突に今日お話する前に、中間に報告があって然るべきではないか。」ということについては、何もやってこなかったわけではなく、検討した問題点を整理をしながら「何か手立てはないか。」と検討してきたが、その結果ここまで時間がかかってしまった。配慮が足りなかったことについてはお詫び申し上げたい。ご指摘いただいたことに対しては、十分に対応していきたいと思っている。
羽賀委員  個人的な意見としては、温泉が出たことに対しては「これを利用しない手はない。」と思うが、「ただの入浴施設でいいのか。」ということに対しては疑問に思っていた。今、いろいろなところに日帰り温泉の施設ができている。私の周りにも温泉が好きでよく行く人がいるが、必ずしも同じところにずっと通うわけではない。「今度はここへ行ってみたい。次はあそこに行ってみよう。」という状況の中では採算は取れないだろう。
 観光も大切な要素であるが、健康面を考えると栃尾の場合は高齢者の割合が高い。それに反して若い世代が子どもを育てていく環境については、いまひとつ足りないところがある。私たちの年代になってくると健康の面でいろいろな不安がでてくる。温泉をただ入浴として利用するだけでなく、マシーンなどで運動ができたり、フィットネスなどを温泉と絡み合わせてもいいのではないか。もっと欲を言えば温水プールが欲しい。大規模になると予算もかかるだろうが、総合健康福祉施設のようなかたちを取れば、一部を公設にしてあとは民営に任せるということができるかもしれない。 道の駅周辺というのは、交通面などにおいても場所的には非常によいところだ。市民を対象にするだけではなく、市外から来た方も利用できる方向も考えていけると思うので、道の駅周辺につくることができたらよいなと思っている。
 「検討委員の方針によって調査をして、問題が生じたからできない。」という説明だったが、私たちは専門的な知識があるわけではないので、「こういうかたちにしたら公設公営、公設民営でできるかもしれない。」という例をあげていただければ考えやすくてよいと思う。
金子地域振興戦略部長  何もない中で検討して、意見するのは難しいということもよく分かる。三島地域で「長岡のコミュニティセンターがすごくいいので、これが欲しい。」という意見があったので、長岡のコミュニティセンターを見学した。「こういう機能が欲しい。」と意見が出るが、機能を満たすためには組織が必要になる。例えば高齢者の給食を出すのなら高齢者の給食を出す組織がなければならない。子どもたちの面倒をみるのなら、そういう人たちがいなければならない。ソフトがあってはじめてその施設が活きてくる。三島地域では合併後「コミュニティセンターをつくりたい。」とずっと言っているのに、まだできない理由はそういうことが一つにはある。
 もう一つの理由としては、実は三島地域にも三島会館というものがあって、そこには運動する施設もある。畳の部屋もあって、すぐ近くには児童館もある。「あるのにまたつくるのですか。」と伺ったら、「やはり組織が入らなければならないね。」という話になり、今年は組織の話をしてもらっている。私どもがある程度のものを出すことは簡単だが、じゅうぶんな議論をしてもらわないうちにそちらの方に議論が流れてしまうことが心配なので、皆様方も大変だとは思いうが「こんなものがあればいいよね。」という話を出していただきたい。
羽賀福祉保健部長  羽賀委員がおっしゃるように高齢者がこれから増えていくので、お年寄りや子どもそれぞれが交流できる場というのは貴重なご意見として検討させていただきたい。
林委員  新長岡市で公設公営の日帰り温泉施設というのはあるのだろうか。
金子地域振興戦略部長  一般的な日帰り温泉施設ではないが、与板地域にお風呂や大広間のある高齢者の福祉施設があるし、栃尾にも皆楽荘がある。
林委員  栃尾地域に温泉施設をつくっていただくのに、民設が駄目なら公設しかないだろう。日本全国の中で公設でやっている施設があると思うので、そういう施設のノウハウを活かして公営でできないだろうか。
 栃尾地域は高齢化が非常に進んでいる。合併した中で三島や山古志なども高齢化が非常にすすんでいると思う。各老人クラブに年1~2回くらいこの温泉施設の無料券を配布してもらい、観光だけではなく長岡市の福祉としていい施設ができるのではないかと思う。公設で道の駅周辺につくっていただきたい。
多田委員  まずはレジオネラ菌について質問したい。1.5km離れているからレジオネラ菌に対応した施設が必要になるということだったが、もし源泉の出ている隣に温泉を活用するのであれば、そういった対策は必要ないのか。「いずれにしても一度60℃まで上げなければ駄目だ。」と言われていたので、もし源泉の隣に温泉施設を建てたとしてもそういった施設は必要なのではないか。
羽賀福祉保健部長  やはりそういう設備が必要になってくる。
多田委員  基本的にはどこに温泉施設をつくろうが、栃尾の源泉を使うのであればそういった費用がかかるということか。
金子地域振興戦略部長  夜や休みになると温泉を止めるので、1.5kmの管の中でレジオネラ菌が増殖する機会を与えてしまうということだ。
多田委員  いろいろな難しい問題点があるとは思うが、せっかく栃尾市時代にお金をかけて掘ったものなので、ぜひとも活用していただきたい。隣には老人介護施設もあるし、福祉面で老人をターゲットにした活用を視野に入れていければいいとは思う。しかし、個人的には栃尾のことを考えるとやはり道の駅周辺は外してもらいたくない。道の駅には年間42万人の来客がある。守門岳に行くなど、通過地点として栃尾の道の駅を利用してくれる方が非常に多いと思う。私は市街地に住んでいるが、市街地は今閑散としていて、土日の方が平日に比べて人の出入りが少ない。「道の駅の観光客がこちらの方にも流れてくれないかな。」と思っている。道の駅周辺に温泉施設をつくることにより、栃尾に最終地点として来てもらうことができるのではないか。最終地点として寄っていただいて、市街地の方にも少しは流れてくることになればまちづくりとして非常によいかたちになると思っている。
 栃尾の道の駅は近隣の道の駅と比べて成功していると思う。その辺の詳しい数字は分からないが、道の駅は公設の民営というかたちでやっているのではないか。公設民営というかたちでやっていただければなと個人的な意見ばかりで申し訳ないが、意見としてあげていきたい。
羽賀福祉保健部長  道の駅周辺に公設公営という意見をいただいているが、距離を考えていくと衛生管理の問題と維持管理の問題でハードルが非常に高い。私ども福祉保健部は保健行政・衛生行政を預かるものとして、市民の安全を念頭に入れておかないとならないので大変難しい一面があるが、ご意見としては承りたいと思っている。
藤井委員  今までいろいろ説明や意見を聞いてきたが、駄目と言うものをお願いしても無理な話だと思う。今日は再検討ということなので「どの場所ならできるのか。」と前に進めなければならないのではないか。道の駅周辺はまた違った施設をつくって活用すればよいのではないか。
青柳委員長  「地域委員会で再検討して欲しい。」ということで駄目ということではない。「つくってもらうならどういうかたちがいいのか検討して欲しい。」ということだ。
藤井委員  各分科会で協議をしていたが、温泉の問題を地域委員が全員で検討したことは一度もないので、皆の意見がまとまっていない。
青柳委員長  今、忌憚のないご意見を皆さんから出していただければ、事務局がまた今月中には素案を出してくると思うので、皆さんから十分議論していただいて意思を統一してもらいたい。
西片委員  この資料の中では「道の駅につくることは無理だ。」と言っている。
青柳委員長  それは民営民設の場合だろう。
金子地域振興戦略部長  場所とか誰がつくるのかというのは、皆さんにとっては大事な話かもしれないが手段の話なので、観光のために使いたいのか、高齢者のために使いたいのか、栃尾地域の方をまず重点にしたいのか、外からとにかく呼ばなければいけないのか、そういったことを議論していただきたい。そして「皆さんの希望を実現するには、誰がどこにつくればよいのか。」というふうに我々も検討して進めていただきたい。
羽賀委員  先ほどの羽賀部長の説明だと「道の駅のところではレジオネラ菌の問題があるから駄目だ。」と聞こえたので、私たちは道の駅は駄目だと理解した。
金子地域振興戦略部長  私どもが一番心配しているのはレジオネラ菌が発生してしまうことだ。今日は結論を出す場ではないので思いを出していただきたい。
藤田委員  私は土日祝日に道の駅で野菜直売をやっている。道の駅は本当にお客さんが多い。そのお客さんをターゲットにするのであれば、絶対に道の駅周辺だと思う。しかし、高齢化を見据えて市内の人を中心に健康面を考えた施設にするならば、源泉地に近いいずみ苑の周辺でよいと思う。ターゲットを考えると、そこが別れ道だと思う。
青柳委員長  例えば道の駅で公設民営とした場合、おおぜいの人から寄ってもらえるので、採算などを考えた営業の面ではものすごく楽だろう。ところがいずみ苑のあたりでやった場合、来る人間は限られてしまう。交流人口を増やすといって営業するには、たくさん来てもらわなければ成り立たない。この辺を理解してもらいたい。
北村委員  この地域委員会でどこまで議論するのか。結論を出すということであれば、材料を出してもらわなければ話をするにも結論は出てこない。われわれ地域委員会できちんとした意見を出すということであれば、コンセプトを決めれば「栃尾地域としては、こうして欲しい。」という意見が出てくると思うが、いきなり意見を言えと言われても集約できないと思う。
馬場参与  長岡市当局も非常に困っている。民設民営という旗印をあげたけれども、公募に至らなかった。その中で「もう一度白紙に戻して、どういう栃尾の温泉をつくって約束を果たすか。」というジレンマの部分がある。この委員会で「絶対に温泉は公設でつくってもらうんだ。」というくらいのことは統一見解で出してもらわないとその後の調整や検討ができない。来年の当初予算の編成は9月~10月になれば始まってしまう。「場所をどうするか。」などはこれから検討すればいい。安全面、採算面、用地の面などもあると思うが、そういう問題は基本的な方向付けの中で検討して、「民設が駄目なら公設でいいので、温泉だけはつくってください。」という地域委員会の最低限度の統一をぜひお願いしたい。
青柳委員長  今日は公設について当局にお願いしたい。その後の検討は後日委員会を開くとして、その頃になれば資料も出てくるだろ。それでは公設でお願いして、場所については皆さんにもいろいろなご意見があると思うので、統一した見解を当局にお願いするということでよいだろうか。
~承認~
金子地域振興戦略部長  公設でというご意見なので、公設ということであれば「どういう機能をもったものをつくるのか。」ということでお話を進めていただくことになる。場所についてはもっと先の話になるだろう。
青柳委員長  期限についての約束は当初の予定どおりでよいのだろうか。予算の都合でいつになるか分からないでは困る。
羽賀福祉保健部長  順調にいけば23年になるとは思う。私ども当初予定では平成20年度に実施設計、20~21年度で施設建設、22年度で営業開始という計画だったが、平成20年度は何も予算化されていない。いくら早くても予算化されるのは21年度で実施設計、21年度~22年度で施設建設、23年度営業開始でこれが最短ということだ。
4.その他
武士俣振興係長  6月19日に午後1時半から約2時間程度分科会を開催した。このたびは温泉の問題が入ったので最優先とさせていただいた。ただし、皆さん方が協議した内容についても戦略部の方に提出したいと思うので、分科会の日程については後日改めてご連絡をさせていただきたい。会議録については、後日配布したい。
小林地域振興課長  9月もしくは遅くても10月上旬くらいには方向のある答えを出していただかないと地域委員の皆さんの意見を当初予算に反映できないので、私ども事務局としてはテンポよく委員会を開きたい。この次の委員会については7月22日の同じ時間、この会場で開きたいと考えている。
北村委員  今の温泉については、全体会の中で話し合いをするということだろうか。
青柳委員長  はい。部会については、先般協議いただいたものを正副委員長と部会長と事務局とでもう一度協議させていただきたい。部会の中で協議が途中であれば、事務局に依頼して部会をやってもよい。
北村委員  ある方から質問を受けたが、「国道351号線を通るとすごい臭いがする。」という話があった。市民の間でも「何の臭いだ。」という話になっていて、県の公害審査会で議論が始まっていると話も聞いている。次回でよいので長岡市の方で分かることがあれば説明をいただきたい。
金子地域振興戦略部長 はい、分かりました。
藤井委員  次回、温泉の規模や場所の具体案を聞かせてもらえないだろうか。
金子地域振興戦略部長  皆さんはそこをお知りになりたいのでしょうが、場所については用地買収の問題もあるので、公設で要望ということであれば「公設でできるものはこういう機能を持ったものだ。」というお話になると思う。「そういう機能でよい。」ということなると、「他の長岡市の施設の中でこれくらいの規模のものがある。場所としてはこういうところだ。」という話になるだろう。
 先ほど、道の駅から離れると集客力が落ちるという話があったが、中心市街地活性化の基本計画で「谷内の商店街に道の駅に来る人を連れて行って活性化しよう。」と考えている。遠くから来る人から見れば、道の駅だけが栃尾の魅力ではないかもしれない。もう少し広域で栃尾地域の魅力を考えていけるかもしれない。
5.閉会

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栃尾支所地域振興課
TEL:0258-52-5815  FAX:0258-52-3990
メール:tco-chiiki@city.nagaoka.lg.jp

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