新たな産業創出へ

起業家支援・育成

【問】産業イノベーション課TEL39・2402

 市は、新たな産業創出を目指し、それを担う起業家の支援・育成を行っています。これまで、「学生スタートアップ支援制度」で学生起業家を支援。今年度新たに「スタートアップ創出補助金」と「有望スタートアップ育成補助金」を創設し、意欲ある起業家の事業を資金面や専門家の助言などでサポートします。また、産学官で起業家育成の連携協定も締結しました。
 新たな産業の創出、人材が育つ環境整備を着実に進めています。

新たな補助金制度で起業家を支援


@スタートアップ創出補助金
 革新性・優位性のあるビジネスモデルにより新たな市場を開拓し、将来の成長が見込める事業への支援制度。第1号となる起業家「株式会社 IntegrAI(インテグライ)」の支援を決定しました。
ソドゥさん(左)とノムハさん画像

アナログメーターをAI(人工知能)で読み取りデータ化

株式会社IntegrAI ソドゥさん(左)とノムハさん(ともに長岡高専5年生)
 起業のことは全くわからず不安でした。でも、市からの助言を受けて、専門家から起業相談や計画へのアドバイスがもらえたことで、起業に前向きに取り組むことができました。
 補助金を活用してプログラムのバージョンアップを図っていきます。そして、中小企業を中心にこの技術を広げ、業務効率を向上させていきたいです。


A有望スタートアップ育成補助金
 新型コロナウイルスの影響により、新たな社会的ニーズに挑戦し課題解決を図る事業への支援制度。下記の2社とAIで日本酒開拓のアプリを開発した「株式会社サケアイ」の起業家3人の支援を決定しました。

横山和輝さん画像 株式会社プロッセル
横山和輝さん
(長岡高専卒)


オンライン学生支援プラットフォームを開発
 高専在学中のフィンランドへの留学で、日本の就活スタイルへの違和感やオンラインに可能性を感じたことからオンライン就活のアイデアが生まれました。
 起業して間もない時期に市からの支援はとても助かります。この補助金を活用して、距離に関係なく、学生と企業をつなぐ場として、オンライン就活を全国に広げていきたいです。

元治孝文さん画像 株式会社 KaaP(カープ)
元治(げんじ)孝文さん

錦鯉の越境ショッピングサイト「KoiFan(コイファン)」を開発
 錦鯉などの観賞魚の愛好家は、国内外を問わずたくさんいます。その愛好家へ「KoiFan」を通じて生産者の想いという付加価値を加えて、販売の促進につなげていきたいです。
 この補助金は用途が広く、最も取り組みたい内容から進められます。9月末の販売シーズンに向けたシステム開発や「KoiFan」のPR広告に活用していきたいと思っています。



産学官によるICT人材・起業家人材の
育成協定を締結


 市は、長岡工業高等専門学校とKDDI株式会社の3者で「地方創生に向けた産業創造連携協定」を結びました。
 今後、KDDIが有する5G移動通信システムなど先端技術を活用して情報通信技術(ICT)分野の人材教育の充実を図ります。また、起業家の育成を並行して進めることで、地域をリードする人材(人財)を育成し、さまざまなデジタル技術を活用した革新的なビジネスの推進と新産業の創出を目指していきます。

〜目指す主な取り組み〜
@先端技術の地域活用に関する共同研究
 5G※を活用したオンライン教育の共同研究

A国際的視野を持ったイノベーション人財および起業家人財の育成
起業家や地域企業向けのオンライン講習

B地域の企業やスタートアップ企業との連携で取り組む地域課題の解決
イノベーション力向上につながる、コンテンツのオンライン化や配信プラットフォーム提供による学習機会の拡大と地域連携の強化

C地域内資源の活用と高度化
4大学1高専が持つ知見と地域企業が持つ高い技術力の融合による、新産業の創出および地域産業の高度化

※5G…現在の4Gに続く次世代通信技術。「高速大容量・低遅延・多接続性」が特徴

人材育成・交流・産業創出拠点
NaDeC BASE(ナデックベース)
9月4日リニューアルオープン


 4大学1高専による大学間交流や産学連携から起業やビジネスが生まれる拠点「NaDeC BASE」が市民センター地下に移転オープンします。起業支援センターclip(クリップ)長岡が隣接し、起業支援の環境も充実します。
新しい「NaDeC BASE」画像
▲ソファや和室などの交流スペースが用意された新しい「NaDeC BASE」



越一寸をどうぞ!画像


 秋の食卓に「幻の枝豆」はいかがですか―。今秋、市特産ブランド枝豆「一寸法師」が、新潟産のブランドイメージを高めるため「越一寸」と改名し、販売されます。
 現在、市内では約30の農家で生産されており、間もなく収穫時期を迎えます。短期間でしか味わえない貴重さに加え、夏の枝豆よりも香り高く、甘みが強いことから「幻の枝豆」と呼ばれている逸品です。9月下旬から一般販売を予定。ぜひご賞味ください。
【問】農水産政策課TEL39・2223

「越一寸」を育てる農家の中村文和さん画像
▲「越一寸」を育てる農家の中村文和さん
「越一寸」の美味しさにさらに磨きをかけるため、栽培方法などに基準を設けて高品質の枝豆が出荷できるように取り組んでいます。

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