昭和20年8月1日の長岡空襲を次世代に伝えようと、長岡戦災資料館で「長岡空襲の体験を聞く会」を開催しました。
語り手を務めたのは萩原良彦さん(85歳)と今泉恭子さん(85歳)。
5歳の時に空襲を体験した萩原さんは「市街地が赤く燃えていたので慌てて長生橋から大島方面に逃げた。翌日、戻ってくると市街地は焼け野原で、長生橋から長岡駅が丸見えになっていた」と回想。
長岡幼稚園の年長児(6歳)だった今泉さんは空襲後、「道にたくさんの焼死体があった。それを見てかわいそうだとも思わない異常な精神状態だった」と当時の過酷な状況を話し、「多くの人の助けや努力で今がある」と平和の尊さを伝えました。
この日は、同館運営ボランティアの田口孝さんが長岡空襲を題材にした紙芝居「みちこのいのち」も上演。
参加した南中学校の生徒は「今の暮らしが戦時中には当たり前でなかったことに気付かされた。平和に感謝し、今日学んだことを同級生や家族にも伝えたい」と話しました。
次回は7月13日(日)に開催予定。また、同館では6月15日(日)まで長岡空襲体験画展を行っています。今回の語り手、萩原さんの作品も展示します。空襲で犠牲となった人をしのび、平和の大切さを考えてみませんか。
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